ワイン祭り モンテリー編

春になると、ブルゴーニュのあちこちでワイン祭りが行われます。

前回ご紹介したマランジュのお祭りと平行して、モンテリーでもドメーヌ開放。

毎年この時期に行われるお祭り「モンテリーの春 Printemps de Monthelie」をご紹介します。


4月23日(土)&24日(日)

10h〜18h

モンテリーのロゴ入りグラス5.5€


開催日がマランジュと重なるので、赤ワインがお好きな方は前者、白ワインがお好きな方は後者に参加されると良いでしょう。モンテリーはムルソーに隣接する村。各ドメーヌでモンテリーとムルソーのワインを赤白とも試飲させてくれます。

お天気が良いので家族を誘って散策してきました。

教会に向かって上がる坂道。ラーヴという平たい石が乗った古い壁があります。これは雨が直接伝って壁を傷めてしまわないよう修道士さんたちが工夫した壁。因みに有名なクロ・ヴージョの壁も同じ作りになっています。

※ラーヴlaveは畑を開墾するとき掘り出されたスレート状溶岩。若い苗木が根を伸ばすとき障害になったで取り除き、屋根などに使った。

モンテリーのロゴ入りグラスです。ドメーヌの入り口等で販売されています。去年のものをお持ちの方はそれでもOK。会場地図をいただいて進みましょう。




最初に見えるのは、モンテリー城です。城主はワインの造り手(ドメーヌ)です。




お城の庭に大きなかまどがあり、今でもそこでパンが焼かれています。今日も煙が立ち上っています。


階段を下りると訪問客がたくさん。ここで嬉しい偶然の再会。ドメーヌ・トロ=ボーのナタリーさんです!


いつも思うことですが、人の良さが表情に滲み出た優しい方です。トロ=ボーのワインにもこの「自然な寛容さ」を感じます。疲れずにいくらでも飲めて、元気をくれるワインです。トロ=ボーファミリーの特徴ですね。



テイスティング会場の一つ。グラスを差し出して、好きなワインをついでもらってください。畑ごとに違うモンテリーやムルソーを思う存分味わうことができます。庭のかまどで焼かれたパンや、数々の地方の特産物が売られています。







日本でも有名なドメーヌ・ポール・ギャロデにも寄ってみました。すぐ近くに村の教会が見えます。(因みにピュリニーは飲ませてもらえませんでした。モンテリーのお祭りなので振舞うアペラシオンは村全体で決められているのだそうです。)



帰り道に眺めたモンテリーの畑です。谷間に見えるのは隣のオーセー=デュレス。モンテリーは、オーセー=デュレス、ムルソー、ヴォルネィの村々に囲まれています。




このアペラシオンはあまり知られていませんが、チャーミングなワインです。隣接するムルソーやヴォルネィと比べて複雑性がなく長熟性に欠ける傾向がありますが、その分値段が安く、気軽に飲めます。旅先で新しいアペラシオンを体験しようと訪れる観光客も多いようです。



次回のワイン祭り予告! 
5月7日(土)&8日(日)サヴィニー=レ=ボーヌ村 

ドメーヌ手配&訪問にご興味のある方からのコンタクトお待ちしています。

ブルゴーニュ・レザンドール 

http://www.geocities.jp/yuko_raisindor/
Email : yuko.raisindor@yahoo.fr